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  • 執筆者の写真ANRI KATSUKI

東京都現代美術館でのワークショップについて



美術館から初めてお誘いいただいた時に「勝木さんの作品は、見ているだけの時と実際に手に取った時とで大きく印象が異なった。デジタル化している時代に、このような実感のある仕事をしている方と是非一緒に何かをしたい」とおっしゃっていただき、ちゃんと見てくれている人がいるのだと嬉しく思いました。

その事を基に作品を〝見る〟体験に加え〝触る〟ことで、参加者がより自分の感性と向き合う事ができるのではと思い、私の作品と美術館の金属作品を見比べたり触りながらの鑑賞体験と、金属の表面処理による見え方の変化を体感する磨きの体験を行う事に決めました。

私の作品は抽象的なので鑑賞者は色んな視点を持って見てくれるので、その視点を見つける旅に出るというイメージで〝金属を作品に変える旅〟というタイトルを付けました。

感性はそれぞれ違い、それぞれが感じたことが尊いということをこの旅を通して改めて感じました。

もともと私が抽象作品を作るようになったのは、できるだけシンプルな形状にすることで思考を限定せず、作品と鑑賞者に多くの対話をしてほしいという思いからでした。

なんだかよくわからない、という対話だとしてもその表情が深い海のような作品に映り作品の一部になります。

例えば今回鑑賞した美術館常設の金属彫刻は、台座がなく人が自由に触れたり中に入れる状態にあり、興味がなく鑑賞していた人も作品のスケールを表すものになり、作品の一部のようにもなります。

私の作る壁掛け作品や野外彫刻も同じで〝作品〟として一部が切り取られるのではなく、壁掛け作品は剥き出しで壁の中に自由に配置され、野外彫刻は台座がなく人が近づけ、時間や光や見る人の変化によって無限の広がりを見せてくれます。

鏡面は私が非常に大事にしている表面処理なので、今回参加者の皆さんに金属の鏡面を作ってもらうことで、より作品の広がりを感じることができるワークショップになったのではと思います。

これからも作品と共に感性の旅を続けていただけると幸いです。


(トップ画像:タイトル「空の描き写し」参加者提供)


親子でアルミを磨いている様子


鉄の野外作品に登って触って意見交換する様子

成果物(左:勝木作品 右:参加者作品)

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